FC2ブログ

記事一覧

医療機器分野の特許取得の状況について(8月~10月)

 医療機器分野の特許取得の状況について(8月~10月)
8月~10月に発行された特許公報(2017年8月15日~10月16日の期間に発行された公報)を調べてみました(2017年11月6日時点)。
前々回、随分と間を空けてしまい反省した筈が、またまた2ヶ月近くデータのとりまとめをサボってしまいました。m(__)m
今回、医療機器分野の特許公報(FIとしてA61Bが付与されている特許公報)は1084件でした。
筆頭FIがA61Bの内訳(上位9位)は以下の様になっています。
 
FI
説明
件数
A61B  5
診断のための測定または記録方法または機器;個体の識別
234
A61B 17
手術用機器または方法 手術
148
A61B  1
視覚または写真的検査による人体の窩部または管部の診断を行うための機器;そのための照明装置;内視鏡
145
A61B  6
放射線診断用機器,例.放射線治療と結合している装置
111
A61B  8
超音波,音波または亜音波を用いることによる診断
106
A61B  3
目の検査装置;目の診察機器
54
A61B 18
非機械的な形態のエネルギーを、身体へ、または身体から伝達する手術用機器、器具または方法
49
G06Q 50
特定の業種に特に適合したシステムまたは方法
15
A61B 10
他の診断法または診断機器
14
A61B 34
コンピュータ支援技術;手術での使用に特に適合したマニプレータまたはロボット
12
 
今回も、A61B5 「診断のための測定または記録方法または機器;個体の識別」の登録件数が最も多く、234件の登録がされており、次いでA61B 17 「手術用機器または方法 手術」(148件)、A61B1 「視覚または写真的検査による人体の窩部または管部の診断を行うための機器;そのための照明装置;内視鏡」(145件)、A61B6 放射線診断用機器(111件)、A61B8「超音波,音波または亜音波を用いることによる診断」(106件)となっていました。
 
なお、抽出した公報の出願人の上位の内訳は下表のとおりとなっています。
出願人
件数
割合
オリンパス株式会社
131
12%
コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
75
7%
東芝メディカルシステムズ株式会社
57
5%
キヤノン株式会社
52
5%
富士フイルム株式会社
35
3%
株式会社日立製作所
32
3%
HOYA株式会社
19
2%
セイコーエプソン株式会社
19
2%
エシコン・エンド-サージェリィ・インコーポレイテッド
17
2%
コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
16
1%
テルモ株式会社
13
1%
コニカミノルタ株式会社
13
1%
ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ
12
1%
ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー
12
1%
その他
581
54%
Total
1084
 
 

 前回と同様、オリンパスの件数が多く、次いでフィリップス、東芝メディカルとなっています。
 
なお、今回、G06Q 50 「特定の業種に特に適合したシステムまたは方法」が15件入っています。
 正直あまり見慣れないFIなのでその内訳を確認してみました。(今回抽出された公報は、筆頭のFIとしてG06Q 50が付与されていますが、その他のFI(多くがA61B 5/00 でした)も付与されています。)
 患者の画像情報、生体情報を処理する為のシステムの他、「睡眠および活動量表示プログラム、装置、システムおよび方法」、「遠隔健康管理システム、方法及びプログラム」、「嗜好性評価方法、嗜好性評価装置、及び嗜好性評価プログラム」などの所謂ヘルスケアに関するシステムに関するものもあり、最近の医療機器産業(ヘルスケア産業)の流れがよく現れているのではないかと思います。
 なお、特許6203634号(EMS装置通信インタフェースのシステム及び方法)の「EMS」とは、明細書によると「緊急医療サービス」の事を示している様です(CM等でよく見る家庭で使用されるEMS(電気で筋肉を刺激する運動機器)とは異なる様です。)。(出願人がゾール メディカル コーポレイションなので、運動機器ではないことは明らかと思いましたが、念のため...)
 
出願日
登録
番号
登録日
公報
発行日
異議申
立期限
発明名称
出願人
要約
2013/
03/01
6209830
2017/
09/22
2017/
10/11
2018/
4/11
睡眠および活動量表示プログラム、装置、システムおよび方法
オムロンヘルスケア株式会社
【課題】睡眠データとともに、その日の時間帯毎の活動量データを容易に確認することを可能とする睡眠および活動量表示プログラムを提供する。
【解決手段】ユーザーの睡眠データを睡眠計測装置12から取得するステップと、ユーザーの活動量データを活動計測装置13から取得するステップと、所定の時刻範囲を示す時刻帯が刻まれた時刻表示画像を作成するステップと、前記時刻表示画像の該当時刻帯上に、前記睡眠データに含まれる起床時刻および就床時刻ならびに前記活動量データをプロットするステップとを有する睡眠および活動量表示プログラムである。
2013/
09/20
6207944
2017/
09/15
2017/
10/04
2018/
4/4
嗜好性評価方法、嗜好性評価装置、及び嗜好性評価プログラム
株式会社 資生堂
【課題】ユーザの嗜好性を適切に評価する。
【解決手段】ユーザの皮膚抵抗反応値を所定間隔で測定する測定手順と、前記ユーザに複数の評価対象を提示した後、前記複数の評価対象に含まれる所定の評価対象を提示する提示手順と、前記測定手順により得られた前記皮膚抵抗反応値のうち、前記提示手順により前記所定の評価対象を提示した期間における前記皮膚抵抗反応値を解析する解析手順と、前記解析手順により得られた前記皮膚解析反応値に基づき、前記所定の評価対象に対する嗜好性を評価する評価手順とを有することにより上記課題を解決する。
2013/
05/21
6207878
2017/
09/15
2017/
10/04
2018/
4/4
医用診断装置および医用情報処理装置
東芝メディカルシステムズ株式会社
【課題】参照する可能性が高い医用情報の保存期間を延長させる。
【解決手段】上記課題を解決するために、実施形態の医用診断装置は、医用情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された同一患者に係る医用情報のうち、所定の種類の付帯情報について、最新の検査に係る医用情報と一致あるいは類似する付帯情報を有する過去の検査に係る医用情報を指定する医用情報指定部と、前記医用情報指定部によって指定された前記過去の検査に係る医用情報の保存期間を延長するように医用情報処理装置に対して指示する保存期間延長指示部と、を備える。
2015/
02/23
6203765
2017/
09/08
2017/
09/27
2018/
3/27
遠隔健康管理システム、方法及びプログラム
日本電信電話株式会社
【課題】サーバへの処理負荷の集中を回避し、バイタルデータ値を処理遅延や判定漏れを起こすことなく確実に判定できる遠隔健康管理システムを提供する。
【解決手段】測定機器AT1~ATnにより測定されたバイタルデータをユーザ端末MT1~MTnに送信し、ユーザ端末MT1~MTnにおいてバイタルデータを閾値情報により判定する。そして、バイタルデータの値が閾値情報により指定される上限値と下限値との範囲に含まれている場合にはバイタルデータのみを、これに対し含まれていない場合にはバイタルデータとアラームデータを見守り管理サーバSVへそれぞれ送信し、見守り管理サーバSVで蓄積すると共にアラーム対応処理を実行する。
2011/
04/09
6203634
2017/
09/08
2017/
09/27
2018/
3/27
EMS装置通信インタフェースのシステム及び方法
ゾール メディカル コーポレイション
患者監視装置の通信能力を補足するシステムは、患者監視装置に通信可能に結合され、患者監視装置から患者監視情報を受信するように構成されたインタフェース装置と、インタフェース装置によりホストされ、患者監視情報の少なくとも部分を記憶するように構成されたメモリ装置と、インタフェース装置によりホストされる無線送受信器と、インタフェース装置によりホストされるデータベースと、無線送受信器及びアセット管理データベースに通信可能に結合されるプロセッサとを含み、プロセッサは、患者監視情報を1つ又は複数のデータオブジェクトにフォーマットするように構成され、1つ又は複数のデータオブジェクトの各々には、患者監視情報が集められたEMSインシデントが関連付けられ、プロセッサは、1つ又は複数のデータオブジェクトをデータベースに記憶し、無線送受信器を用いて1つ又は複数のデータオブジェクトを送信するように更に構成される。
2012/
06/25
6198729
2017/
09/01
2017/
09/20
2018/
3/20
解剖学的タグ付けを用いた臨床発見管理によって容易化された検査レビュー
コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
臨床発見管理システムは、臨床医が医療診断画像をレビューし、画像内の疑わしいアナトミーの位置をマークする又は“タグ付けする”ことを可能にする。レビューのタグ付けされた発見は、特定の患者、アナトミー、及びタグ付けによってマークされたアナトミー内の位置と関連付けて保存される。特定のアナトミーに関して所定の期間中に行われた一連の調査が比較され、特定の発見の発展診断データが蓄積及び記憶される。よって、臨床医は所定の期間中に実行されたアナトミーの調査から得られた、特定の発見の診断履歴を呼び出すことができる。
2014/
03/31
6196576
2017/
08/25
2017/
09/13
2018/
3/13
診療支援装置、方法及びプログラム、並びに診療情報保存装置、方法及びプログラム
富士フイルム株式会社
【課題】診療に関する重要な時点の全体像の把握と、その時点における時系列データの詳細な変化の把握の両方を簡単に行うことが可能な診療支援装置、方法及びプログラム、並びに診療情報保存装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】診療支援サーバ11は、クライアント端末12からの指示に基づいて、異なる時系列データTS上の各指定位置に対応する複数の第1情報及び第2情報を関連付けたセット情報を生成し、グループ化の指示により1件以上のセット情報を臨床判断の単位毎にグループ化して情報グループ70を作成し、これを症例DB82に蓄積する。情報グループ70には、臨床判断を追加することが可能である。また、診療支援サーバ11は、セット情報54を含む検索要求を受け付けて、検索条件として指定されたセット情報54と、症例DB82内の複数件の情報グループ70との類似度を算出し、類似した症例を抽出する。
2014/
03/31
6196575
2017/
08/25
2017/
09/13
2018/
3/13
データ出力装置、方法及びプログラム
富士フイルム株式会社
【課題】複数の時系列データにおける因果関係を簡単に把握できるデータ出力装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】データ配信サーバ11は、クライアント端末12からの配信要求を受け付けて、データ表示画面15を生成して、クライアント端末12が表示する。データ表示画面15は、患者の状態推移や患者に施される診療の内容を表す時系列データTSをグラフで表示する第1表示領域41を有する。第1表示領域41では、複数の時系列データTSのそれぞれの任意の1点を関連づける関連標識56を付与して表示させることができる。
2013/
10/15
6195364
2017/
08/25
2017/
09/13
2018/
3/13
死因推定装置およびその死因推定方法
東芝メディカルシステムズ株式会社
【課題】正確かつ詳細な死亡原因を推定する死因推定装置およびその死因推定方法を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る死因推定装置は、遺体の画像データに基づいた診断情報を取得する診断情報取得部と、前記遺体に関連する生前の診療履歴を取得する傷病履歴取得部と、取得した前記診療情報と前記診療履歴に基づいて、前記遺体の直接死因とその原因とを推定する死因推定部と、を備える。
2013/
04/18
6195348
2017/
08/25
2017/
09/13
2018/
3/13
医用システム及び医用装置
東芝メディカルシステムズ株式会社
【課題】複数の端末を介して入力された操作を効率よく処理することを可能にする医用システム及び医用装置を提供すること。
【解決手段】実施形態の医用システムは、通信部と、決定部と、通信制御部とを備える。通信部が、所定の施術に携わる複数の医療従事者によってそれぞれ操作される複数のユーザ端末との通信を実行する。決定部が、通信部によって通信が実行される複数のユーザ端末を操作する各医療従事者の情報に基づいて、各ユーザ端末との通信内容に対応する処理を実行する優先度を決定する。通信制御部は、決定部によって決定された優先度に応じた通信制御を実行する。
2013/
01/30
6195336
2017/
08/25
2017/
09/13
2018/
3/13
撮影装置、認証方法及びプログラム
キヤノン株式会社
【課題】被検者の認証を正確に行ない、被検者の診断情報を正確に管理できるようにする。
【解決手段】撮影装置130は、被検者に係る情報に基づいて決定された認証方法を取得する。撮影者は撮影装置130を用いて被写体である撮影対象被検者を撮影する。そして、撮影装置130の認証部137は、取得した認証方法に基づき被検者の認証処理を行う。認証手段は患者の生体情報及び個人情報のうちの少なくとも何れか一方に基づいて被検者の認証処理を行う。
2015/
12/24
6193964
2017/
08/18
2017/
09/06
2018/
3/6
情報処理装置、情報処理装置の作動方法および情報処理システム
キヤノン株式会社
【課題】医療意志決定支援による推論結果の信頼性をユーザが容易に且つ的確に判断できるようにする。
【解決手段】医療意志決定支援装置は、入力された複数の医用情報に基づいて医療診断に関わる推論処理を行い、推論結果を得る推論処理と、複数の医用情報から取り出された医用情報を要素とする複数の部分集合の各々について、推論結果に関して否定もしくは肯定の側に作用する度合いを算出する算出処理を行う。そして、医療意志決定支援装置は、推論処理によって得られた推論結果と、複数の部分集合のうち、算出処理により否定の側に作用する度合いが算出された部分集合に含まれている医用情報を示す否定情報とをユーザに提示する。
2014/
03/26
6188612
2017/
08/10
2017/
08/30
2018/
3/2
情報統合装置、情報統合システム、及びプログラム
株式会社デンソー,学校法人東京女子医科大学
【課題】取得時間が近い複数種類の情報を同時に表示可能な情報統合装置、情報統合システム、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】デバイス(101、103、105、107、109)から複数種類の情報を取得する情報取得手段(3B~3F)と、前記情報取得手段で前記情報を取得した時間を表す時間タグを前記情報に挿入する時間タグ挿入手段(3J)と、前記情報の種類を表す種類タグを前記情報に挿入する種類タグ挿入手段(3B~3F)と、前記時間タグ及び前記種類タグが挿入された前記情報を情報保存部に保存する情報保存手段(3G)と、時間Sを設定し、前記情報の種類ごとに、前記時間S以前で最新の前記時間タグを有する前記情報を前記情報保存部から読み出す情報読出手段(3、5)と、前記情報読出手段で読み出した前記情報を、前記種類タグに対応する表示方法で、画像表示装置で表示するために出力する情報出力手段(5)と、を備えることを特徴とする情報統合装置(1)。
2013/
02/13
6188342
2017/
08/10
2017/
08/30
2018/
3/2
携帯型表示装置
東芝メディカルシステムズ株式会社
【課題】医用情報の印刷物を用いた医療行為の効率化。
【解決手段】画像データ記憶部105は、医用情報に関する印刷物を被写体とする撮影画像データを記憶する。制御部101は、画像データ記憶部105に記憶されている撮影画像データの一覧の中からユーザ指定の撮影画像データを選択する。リンク情報特定部107は、医用情報を特定するためのリンク情報を撮影画像データから画像処理により特定する。医用情報取得部109は、リンク情報に基づいて、撮影画像データに含まれる印刷物に対応する医用情報を医用画像保管装置300から取得する。
2013/
02/20
6184125
2017/
08/04
2017/
08/23
2018/
2/23
医療支援システム
キヤノン株式会社
【課題】ユーザが、患者を撮影した後に患者情報等をまとめて入力した場合でも、作業効率を向上すること。
【解決手段】複数の撮影装置と、表示手段を有する携帯型のビューワ装置とのそれぞれが、サーバと通信可能に接続される医療支援システムが、携帯型のビューワ装置が、複数の撮影装置のいずれかを選択する選択手段と、選択された撮影装置により被検者を撮影する撮影者のIDである撮影者IDを入力する撮影者ID入力手段とを有し、選択された撮影装置が、選択された撮影装置により撮影された被検者の画像データをサーバに送信する送信手段を有し、サーバが、撮影者IDが入力された場合に、撮影者IDと送信された画像データとを関連付けて記録する記録手段を有する。
 
 
※ 平成27年4月1日より平成26年改正法が施行され、特許掲載公報発行の日から6ヶ月以内に特許異議申立をすることが可能です(平成27年4月1日以降に発行された公報が対象)。
※ 登録異議申立は誰でもすることが可能です。(なお、名古屋国際特許業務法人では、登録異議申立のための調査、登録異議申立の手続をお引き受けしております。ご関心のある方はyamakoshi@patent.gr.jpまでご連絡ください。)

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

山越 淳

Author:山越 淳
弁理士&行政書士であって医療機器の薬事業務の経験もある筆者が、主に医療機器の知財及び医薬品医療機器等法の情報などを提供します。
なお、タイトルの”薬事”ですが、実は法改正されて現在の法律の名称は、医薬品医療機器等法(正確には医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)です。
あまりに長くて、馴染みもあまりないので”薬事”としています。

所属事務所

最新コメント