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医療機器分野の特許取得の状況について(4月~5月)

医療機器分野の特許取得の状況について(4月~5月)
2月~4月に発行された特許公報(2018年4月12日~2018年5月10日の期間に発行された公報)を調べてみました(2018年5月12日時点)。
医療機器分野の特許公報(FIがA61Bの特許公報)は288件でした。
筆頭FIがA61Bの内訳(上位8位)は以下の様になっています。
 
FI
説明
件数
A61B  5
診断のための測定または記録方法または機器;個体の識別
65
A61B  6
放射線診断用機器,例.放射線治療と結合している装置
37
A61B 17
手術用機器または方法 手術
37
A61B  1
視覚または写真的検査による人体の窩部または管部の診断を行うための機器;そのための照明装置;内視鏡
34
A61B  8
超音波,音波または亜音波を用いることによる診断
19
A61B  3
目の検査装置;目の診察機器
11
A61B 18
非機械的な形態のエネルギーを、身体へ、または身体から伝達する手術用機器、器具または方法
11
A61B 10
他の診断法または診断機器
8
 
 今回も、A61B5 「診断のための測定または記録方法または機器;個体の識別」の登録件数が最も多く、65件の登録がされており、次いでA61B6 放射線診断用機器とA61B 17 「手術用機器または方法 手術」がそれぞれ37件A61B1 「視覚または写真的検査による人体の窩部または管部の診断を行うための機器;そのための照明装置;内視鏡」(34件)、A61B8「超音波,音波または亜音波を用いることによる診断」(84件)、となっていました。
 
なお、抽出した公報の出願人の上位の内訳は下表のとおりとなっています。
 
出願人
件数
割合
オリンパス株式会社
24
8%
コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
21
7%
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
21
7%
キヤノン株式会社
17
6%
エシコン・エンド-サージェリィ・インコーポレイテッド
10
3%
富士フイルム株式会社
9
3%
コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
5
2%
セイコーエプソン株式会社
4
1%
インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド
4
1%
テルモ株式会社
4
1%
その他
169
59%
合計
288
 
 
抽出した公報のリストを確認すると、医療とは縁遠いイメージの企業の特許がいくつかありましたので、いくつかご紹介したいと思います。
今回、KDDIや日本電信電話株式会社(NTT)などの通信関係の企業の特許がありました。当初、これらはデータを取り扱うシステムに関する特許なのかな?と思ったのですが、デバイスに関する特許も含まれていました。
例えば特許第6321848号(KDDI)は、所謂ヘッドマウントディスプレイなどのウェアラブルデバイスに関する発明で、ウェアラブルデバイスを装着したまま移動するユーザが、表示される映像や情報に集中するあまり、周囲への注意力が散漫になり、怪我等をすることを防ぐことを目的としており、検出部が所定の大きさの物体を検出すると衝突や転倒を回避するための回避行動をとるための注意を発するといった特徴を有しています。また、特許第6317750号(マイクロソフト)は、エクササイズやアウトドア活動の間に使用される、時計型の端末など、ウェアラブル型の情報端末に関する発明です。更に特許第6315633号(日本電信電話株式会社)は、心電図波形から心拍間隔(R-R間隔)などの生体情報を抽出するための心拍検出方法および心拍検出装置で、ノイズを含むサンプリングデータ列からでも、的確に心拍を検出することを目的とするものです。
 
なお、特許第6313888号(KDDI)は、被検査者自身が採取した検体の検査結果をコンピュータ上で確認できるようにすることを目的とする発明で、被検査者が自身採取した検体を郵送し、その検査結果がネットワークを介して通知されるシステムに関する特許です。また、特許第6317818号(アップル)は、体重、心拍数、血圧、血糖値などの健康データを例えば携帯情報端末などを用い、集約及び共有、管理するための方法に関する発明で、収集された情報はその種類に応じてタブなどで分けられて表示されることを特徴としているようです。また、特許第6321571号(日本電信電話株式会社)は、心拍データなどの生体情報に関するセンサデータを用いて、ユーザの内面状態(感情など)を推定する装置似関する発明です。
 
出願日
登録番号
登録日
公報発行日
異議申立期限
発明名称
出願人
要約
2017/
03/21
6321848
2018/
04/13
2018/
05/09
2018/
11/9
ウェアラブルデバイス
KDDI株式会社
【課題】ユーザの安全性を図ることができるウェアラブルデバイスを提供すること。
【解決手段】ウェアラブルデバイス1は、ユーザの顔に装着するメガネ型フレーム10を有している。フェイス部には、被写体を撮像する撮像部12を備える電子デバイス11が配置される。電子デバイス11は、先端部に透過型のディスプレイ13が備えられている。電子デバイス11は、撮像部12及びディスプレイ13の他に、図2に示すように、検出部14と、報知部15と、制御部16とを備える。
2017/
06/06
6313888
2018/
03/30
2018/
04/18
2018/
10/18
検査結果管理装置、及び検査結果管理方法
KDDI株式会社
【課題】被検査者自身が採取した検体の検査結果をコンピュータ上で確認できる、検査結果管理装置、及び検査結果管理方法を提供する。
【解決手段】検査結果管理装置1は、ユーザID、第1キット番号及び問診データを受信する受信部と、ユーザIDに関連付けて、第1キット番号及び問診データを記憶する記憶部12と、被検査者から送付された検査キットに付された第2キット番号、及び第2キット番号が付された検査キットに基づく検査結果を取得する取得部132と、第2キット番号と一致する第1キット番号に対応するユーザIDに関連付けて、検査結果を記憶部に記憶させる管理部133と、ユーザIDに関連付けられた検査結果を、ユーザIDに対応する被検査者の通知先に送信する送信部134と、を備える。
2013/
12/04
6317818
2018/
04/06
2018/
04/25
2018/
10/25
生理学的データの提示
アップル インコーポレイテッド
本開示は、健康データを集約及び共有することに関する。健康データは、ユーザデバイスの外部若しくは内部の任意の数のセンサから、健康データを手動で入力するユーザから、又は他のユーザ若しくはエンティティから、ユーザデバイスによって受信されてもよい。ユーザデバイスは、健康データをユーザデバイスにセキュアに格納し、かつ健康データをリモートデータベースに格納するために送信してもよい。デバイスのユーザは、健康データのうちのいくつか又は全てを、友人、親戚、介護者、健康管理提供者などと共有してもよい。ユーザデバイスは、ユーザの健康データを、様々な種類の健康データの集約されたビュー内に更に表示してもよい。それらのユーザからの認可が受信された場合、他のユーザの健康データも閲覧されることができる。
2016/
07/07
6321090
2018/
04/13
2018/
05/09
2018/
11/9
哺乳動物の心血管の量を判定する方法およびシステム
クゥアルコム・インコーポレイテッド
【課題】血圧等1つまたは複数の心血管の量の非侵襲的判定を可能にする方法を提供する。
【解決手段】少なくとも1つの哺乳動物の心血管の量を判定する方法は、(i)血管の測定部位を選択する工程と、(ii)該測定部位の血管の平均直径を判定または推定する工程と、(iii)該測定部位の血管の脈波伝播速度および/または別の弾性に関連した量を判定する工程と、(iv)該測定部位の血管の膨満感を判定する工程と、(v)判定された該測定部位の血管の平均直径、弾性に関連した量および膨満感から少なくとも1つの心血管の量を計算する工程とからなる。
2016/
05/20
6311742
2018/
03/30
2018/
04/18
2018/
10/18
ドライバ状態検出装置
マツダ株式会社
【課題】生体情報センサを用いることなく、簡易に運転者の異常状態を検出する。
【解決手段】ドライバ状態検出装置は、車両の運転者によりステアリングホイールに印加されるステアリングトルクを検出するトルク検出部と、ステアリングトルクの周波数解析を行って、運転者の異常状態に関する特徴量を抽出する特徴量抽出部と、運転者が異常状態になっていることが特徴量により表されると、運転者が異常状態になっていると判定する状態判定部と、を備える。
2013/
10/24
6317750
2018/
04/06
2018/
04/25
2018/
10/25
ウェアラブル・パーソナル情報システム
マイクロソフト テクノロジー ライセンシング,エルエルシー
パーソナル情報システムを提供する。システムは、ハウジングを有するポータブル情報デバイスを含むことができ、ハウジングは、少なくとも部分的にディスプレイにより定められた上面と、中央領域を有するように構成された底面とを含み、中央領域には、光学センサ、電気コネクタ及びデータ・コネクタが位置し、ハウジングは、プロセッサが設けられる内部容積を囲み、上面及び底面は、それらの間にわたる周囲側端により結合され、マウンティング構造がハウジングの周囲側端の周りの少なくとも部分に形成される。システムは更にフレームを含むことができ、フレームは、バンドに接続することができ、空洞を取り囲み、マウンティング構造を受けるように構成され、フレーム及びマウンティング構造は、隆起と溝の接続を介して解除可能なように固定可能である。システムは更にドックを含むことができ、ドックには情報デバイスを接続することができる。
2014/
01/31
6317934
2018/
04/06
2018/
04/25
2018/
10/25
医療用ナイフ
株式会社貝印刃物開発センター
【解決手段】幅方向Yの両側で刃部6の表部7と裏部8とが互いに交差する外縁部には刃部6の尖端部12から基端部17側へ延びる刃先縁10を形成している。刃部6の裏部8は、尖端部12から基端部17側へ延びる両先端側刃先縁20間に設けた先端側裏面23と、先端側裏面23から基端部17側へ延びる両基端側刃先縁21間に設けた基端側裏面24とを有し、先端側裏面23は基端側裏面24に対し裏部8側から表部7側へ傾斜して形成されている。
【効果】刃部6を角膜に虹彩の付近でほぼ直線的に刺入する際、先端側裏面23に働く刺入抵抗力により、尖端部12が虹彩から離れる向きの力が働き易くなり、刃部6を少し虹彩に向けて刺入してしまった場合でも、刃部6が角膜に対し虹彩とほぼ平行に刺入し易くなり、前房内の液が切開創から漏れにくくなって自己閉鎖性を高めることができる。
2015/
03/10
6321571
2018/
04/13
2018/
05/09
2018/
11/9
センサデータを用いた推定装置、センサデータを用いた推定方法、センサデータを用いた推定プログラム
日本電信電話株式会社
【課題】身体動作を伴う環境下でセンサデータを用いて感情などの内面状態の推定精度の向上を図る。
【解決手段】事前学習部301のセンサデータ取得部330は、加速度データを取得する。この加速度データは、感情取得部310の取得した感情のラベル付きで履歴蓄積データベース350に記録されている。このデータベース350の保存情報を推定器生成部360にて機械学習し、心拍データから感情を推定する推定器を生成する。一方、推定部302のフィルタリング部390は、センサデータ取得部380の取得した加速度データをもとにユーザの身体動作の大きさを判断し、身体動作が大きい部分の心拍データを身体動作が小さい時の心拍データに置換する。この置換後の心拍データから感情判定部395が前記推定器を用いてユーザの感情を推定し、感情可視化部396が推定結果をユーザに提示する。
2015/
08/28
6315633
2018/
04/06
2018/
04/25
2018/
10/25
心拍検出方法および心拍検出装置
日本電信電話株式会社
心拍検出装置は、生体の心電図波形のサンプリングデータ列から得られる値Mが増加から減少に転じるピークまたは減少から増加に転じるピークを探索するピーク探索部(4)と、ピークの時刻よりも前の一定の時間領域の値Mとピークの時刻よりも後の一定の時間領域の値Mとを調べ、これら一定の時間領域の値Mが、ピークの時刻の値Mから一定量以上離れているときに、ピークの時刻を心拍時刻とする心拍時刻決定部(5)とを備える。
 
 
※ 平成27年4月1日より平成26年改正法が施行され、特許掲載公報発行の日から6ヶ月以内に特許異議申立をすることが可能です(平成27年4月1日以降に発行された公報が対象)。
※ 登録異議申立は誰でもすることが可能です。(なお、名古屋国際特許業務法人では、登録異議申立のための調査、登録異議申立の手続をお引き受けしております。ご関心のある方はyamakoshi@patent.gr.jpまでご連絡ください。) 

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プロフィール

山越 淳

Author:山越 淳
弁理士&行政書士であって医療機器の薬事業務の経験もある筆者が、主に医療機器の知財及び医薬品医療機器等法の情報などを提供します。
なお、タイトルの”薬事”ですが、実は法改正されて現在の法律の名称は、医薬品医療機器等法(正確には医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)です。
あまりに長くて、馴染みもあまりないので”薬事”としています。

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