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医療機器分野の特許取得の状況(6月~7月)

医療機器分野の特許取得の状況について(6月~7月)
5月~6月に発行された特許公報(2018年6月13日~2018年7月12日の期間に発行された公報)を調べてみました(2018年7月12日時点)。
医療機器分野の特許公報(FIがA61Bの特許公報)は474件でした。
筆頭FIがA61Bの内訳(上位8位)は以下の様になっています。
 
FI
説明
件数
A61B 5
診断のための測定または記録方法または機器;個体の識別
88
A61B 17
手術用機器または方法 手術
81
A61B 6
放射線診断用機器,例.放射線治療と結合している装置
57
A61B 1
視覚または写真的検査による人体の窩部または管部の診断を行うための機器;そのための照明装置;内視鏡
52
A61B 8
超音波,音波または亜音波を用いることによる診断
41
A61B 3
目の検査装置;目の診察機器
28
A61B 18
非機械的な形態のエネルギーを、身体へ、または身体から伝達する手術用機器、器具または方法
16
G06Q 50
特定の業種に特に適合したシステムまたは方法
10
 
今回も、A61B5 「診断のための測定または記録方法または機器;個体の識別」の登録件数が最も多く、88の登録がされており、次いでA61B 17 「手術用機器または方法 手術」が81件、続いてA61B6 放射線診断用機器(57件)、A61B1 「視覚または写真的検査による人体の窩部または管部の診断を行うための機器;そのための照明装置;内視鏡」(52件)、A61B8「超音波,音波または亜音波を用いることによる診断」(41件)となっていました。
 
また、上位の特許権者の内訳は下表のとおりとなっています。
 
出願人
件数
割合
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
35
7%
オリンパス株式会社
30
6%
コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
25
5%
富士フイルム株式会社
21
4%
エシコン・エンド-サージェリィ・インコーポレイテッド
16
3%
キヤノン株式会社
16
3%
株式会社ニデック
11
2%
株式会社日立製作所
10
2%
コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
9
2%
HOYA株式会社
7
1%
その他
294
62%
合計
474
100%
 
 
 今回、G06Q 50(特定の業種に特に適合したシステムまたは方法)が筆頭FIとなっている公報が10件ありました。
 先月同様、A61BではないFIであったため内容を確認してみました。
 特許第635696号は、使用者から取得した脳波に関する脳波情報が、予め記憶されている脳波の条件を満たすか否かを判断して、所定の条件を満たすと判断された場合に、予め定められた操作を実行する機械装置に関する発明です。特許第6353382号は、CT装置やMRI装置等の検査画像内の病変の領域を画像解析して病変の特徴量を算出し、診断支援に利用する診断支援装置において、特徴量の算出アルゴリズムや算出する特徴量の種類が各診断支援装置で異なることに起因する特徴量のばらつきをなくすことが可能な特徴量管理装置等に関する発明です。特許第6352751号は、ユーザが消費するカロリーと、摂取するカロリーを考慮した総合カロリーを表示するを表示できる電子機器に関する発明です。特許第6346772号は、病院等の医療機関において、患者等の受診者の誤認を防止するための装置に関する発明です。特許第6345333号は、空間の睡眠環境としての適性を、睡眠区間中の日の出または日の入りによる環境変化を考慮して評価することができる特徴とする表示プログラムに関する発明です。特許特許6345121号は、患者の生理学的データ(たとえば、血圧、脈拍数など)を収集し送信するために、患者に複数のセンサを取り付け、収集した信号をワイヤレス通信で送信する場合に、収集した生理学データのセキュリティを確保しながら、救急隊員などのヘルスケア専門家が当該信号を使用することが可能な方法に関する発明です。
 発明の内容は、健康管理のヘルスケアに関する発明から、病院の診断に用いられるシステムに関する発明まで多岐に渡っていますが、今後の傾向としてこのような分野(ヘルスケア分野や診断等に関するシステムなど)に関する発明が一定程度増えていくのではないかと考えられます。
 
 
出願日
登録番号
登録日
公報発行日
異議申立期限
発明名称
出願人
要約
2013/
12/27
6356963
2018/
06/22
2018/
07/11
2019/
1/11
機械装置
株式会社ニコン,学校法人 芝浦工業大学
【課題】しかしながら、上記撮像装置は、「感動」という感情が生じたときに二次的に変化する脈拍等を用いて、感情を判別しているので、実際に「感動」した画像を正確に特定できるものではなかった。【解決手段】機械装置であって、感情ごとに独立した脳波の条件を予め格納する条件格納部と、使用者からの脳波に関する脳波情報を取得し、取得した前記脳波情報に含まれる脳波が前記条件格納部に格納されている前記脳波の条件を満たすか否かを判断する条件判断部と、前記条件判断部により前記脳波の条件を満たすと判断された場合に、予め定められた操作を実行する。
2015/
02/25
6353382
2018/
06/15
2018/
07/04
2019/
1/4
特徴量管理装置とその作動方法および作動プログラム、並びに特徴量管理システム
富士フイルム株式会社
【課題】特徴量のばらつきをなくすことが可能な特徴量管理装置とその作動方法および作動プログラム、並びに特徴量管理システムを提供する。【解決手段】配信要求受付部79は、検査画像内の病変の領域R1の領域指定情報を含む配信要求を、複数のクライアント端末から受け付ける。算出部90は、配信要求受付部79からの領域指定情報に基づいて、病変の特徴を表す特徴量を算出する。特徴量登録部82は、プログラム制御部81からの特徴量を特徴量DBの特徴量リストに登録する。
2014/
09/26
6352751
2018/
06/15
2018/
07/04
2019/
1/4
電子機器および電子機器におけるカロリーの表示方法
京セラ株式会社
【課題】表示対象情報の表示の利便性を向上する電子機器を提供する。【解決手段】摂取物情報取得部112は、摂取物の少なくとも一部を含む画像に対応する第1カロリーを取得する。第2カロリー情報取得部111は、ユーザが消費する第2カロリーを取得する。総合カロリー算出部113は、摂取対象物の第1カロリーと、第2カロリーとの差を総合カロリーとして算出する。カロリー表示部114は、総合カロリーの値を表示部に表示する。
2015/
02/27
6347755
2018/
06/08
2018/
06/27
2018/
12/27
診療支援装置、診療支援装置の作動方法及び作動プログラム、診療支援システム
富士フイルム株式会社
【課題】診断支援プログラムの利用に際して医師に安心感を与えることができる診療支援装置、作動方法及び作動プログラムを提供する。【解決手段】診療データ表示画面15は、診断支援プログラムにより算出された診断支援情報を表示する。診断支援プログラムは、患者の診療データの複数の項目を入力項目として演算を実行することにより、診断支援情報を算出する。診療データ表示画面15には、診断支援情報に加えて寄与情報が表示される。寄与情報は、複数の入力項目のうち、算出結果である診断支援情報に対する寄与度が所定値を上回る項目を含む情報である。
2014/
09/19
6346953
2018/
06/01
2018/
06/20
2018/
12/20
補助デバイス及びシステム
ユナリウェア、インク.
実施形態は、様々な生活作業において対象をモニタリングし補助するためのデバイス、システム及び方法を目的とする。
2014/
04/04
6346772
2018/
06/01
2018/
06/20
2018/
12/20
受診者確認装置
株式会社春木メディカルサービス,有限会社旭計測
【課題】病院医療情報システムを構成するサーバに受診者を識別するための機能を持たせる必要がなく、既存の医療情報システムをそのまま用いて受診者識別機能を備えることができる受診者確認装置を提供する。【解決手段】受診者確認装置5は、端末10と、モニタ50と、スピーカ60と、バーコードリーダ70と、画像分配器80と、キャプチャユニット82と、ハブ90とを有し、画像分配器80は、CTコンソール112とコンソールモニタ114間に接続され、ハブ90は、RISサーバ106とCTコンソール112間に接続されている。受診者のリストバンドに表示されたバーコードをバーコードリーダ70により読み取って受診者IDを検出するとともに、画像分配器80から取得した画像信号に基づいて検出した受診者IDとを比較して、2つの受診者IDの一致度をモニタ50やスピーカ60から出力する。
2017/
12/25
6345333
2018/
06/01
2018/
06/20
2018/
12/20
表示プログラム、表示方法および表示装置
富士通株式会社
【課題】空間の睡眠環境としての適性を、睡眠区間中の日の出または日の入りによる環境変化を考慮して評価すること。【解決手段】表示装置101は、対象者110が睡眠をとる空間120に設けられたセンサ102により検出された空間120に関するデータを取得する。表示装置101は、取得したセンサ102からのデータに基づき、空間120の睡眠環境としての適性度を評価して時系列で表示する際に、対象者110の睡眠区間に、日の出または日の入りに関する時刻が含まれる場合、その時刻の前後で適性度の評価基準を切り替える。
2013/
01/27
6345121
2018/
06/01
2018/
06/20
2018/
12/20
ボディエリアネットワークのロック解除
クアルコム,インコーポレイテッド
患者のボディエリアネットワーク(BAN)をロック解除し、患者についての医学データを送信するための装置、システム、および方法について開示する。BANは、ボディエリアコントローラ(BAC)の制御下で、患者によって実施される、あらかじめ定義された患者アクションに基づいてロック解除することができ、BANは次いで、ワイヤレスデバイスに接続することができる。患者のBAN医学データは次いで、ワイヤレスデバイスによって送信され得る。前記BANをロック解除するための、前記あらかじめ定義された患者アクションが、あらかじめ指定された身体部分を圧迫することまたはあらかじめ指定された身体動作を含む。
2014/
01/14
6343939
2018/
06/01
2018/
06/20
2018/
12/20
健康管理支援システム
オムロン株式会社
【課題】活動効果が現れるまでの時間遅れに考慮した健康管理支援を可能とするための技術を提供する。【解決手段】健康管理支援システムが、対象者が実施した活動の量を示す活動指標についての時系列データを取得する活動指標データ取得部と、前記対象者から計測される健康に関わる生体指標についての時系列データを取得する生体指標データ取得部と、前記活動指標の時系列データと前記生体指標の時系列データとを比較した結果に基づいて、前記活動指標の変化が前記生体指標の変化として現れる時間遅れ量を推定する時間遅れ推定部と、前記時間遅れ推定部の推定結果に基づいて、前記対象者の活動に因る効果がその実施時点よりも前記時間遅れ量後の前記生体指標の値に現れていることを示す支援情報を、前記対象者に提供する情報提供部と、を有する。
2014/
10/23
6343223
2018/
05/25
2018/
06/13
2018/
12/13
内視鏡業務支援装置
オリンパス株式会社
【課題】ファイル管理の信頼性を確保しつつ、1つの検査オーダに複数の検査の内視鏡画像を紐付けてしまった場合の修正作業を容易にする。【解決手段】内視鏡業務支援装置30において、画像取得部323は、内視鏡システムから、検査オーダに基づき実施された内視鏡検査において撮影された内視鏡画像を取得する。オーダ処理部324は、取得された内視鏡画像を、オーダ記憶部331に蓄積された対応する検査オーダに紐付ける。画像分割処理部325は、ある検査オーダに紐付けられた複数の内視鏡画像の中に、別の検査オーダに紐付けるべき内視鏡画像が混在している場合、撮影順に並べられた複数の内視鏡画像における検査の変わり目を、各内視鏡画像の撮影時刻および/またはスコープ情報をもとに推測して、別の検査オーダに紐付けるべき内視鏡画像の候補を提示する。
 
 
※ 平成27年4月1日より平成26年改正法が施行され、特許掲載公報発行の日から6ヶ月以内に特許異議申立をすることが可能です(平成27年4月1日以降に発行された公報が対象)。
※ 登録異議申立は誰でもすることが可能です。(なお、名古屋国際特許業務法人では、登録異議申立のための調査、登録異議申立の手続をお引き受けしております。ご関心のある方はyamakoshi@patent.gr.jpまでご連絡ください。) 

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プロフィール

山越 淳

Author:山越 淳
弁理士&行政書士であって医療機器の薬事業務の経験もある筆者が、主に医療機器の知財及び医薬品医療機器等法の情報などを提供します。
なお、タイトルの”薬事”ですが、実は法改正されて現在の法律の名称は、医薬品医療機器等法(正確には医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)です。
あまりに長くて、馴染みもあまりないので”薬事”としています。

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