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特許行政年次報告書2018年版

 特許行政年次報告書2018年版
2018年7月30日付で、特許行政年次報告書2018年版が特許庁のホームページに掲載されています。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/nenji/nenpou2018_index.htm#0005

この特許行政年次報告書は、特許庁が毎年発行している報告書で、国内の出願や登録に関するデータの他、海外の動向なども記載されています。特に<統計・資料編>には様々なデータが掲載されていて、時々参考にさせて頂いています。

サブタイトルにある様に、今年(平成30年(2018年))は、明治元年(1868年)から満150年を迎える節目の年とのことで、特許行政年次報告書2018年版の冒頭には、特集として明治初期からの産業財産制度の歴史がまとめられています。
まだ斜め読みしかしていませんが、医療機器に関係する情報が掲載されていますので以下御紹介します。
に医療機器に関する情報がいくつか掲載されています。


例えば、
・1-5-5図「医療機器」の出願先別特許出願件数の推移 には、日本、米国、欧州、中国、韓国等の主要各国への特許の出願動向を示すグラフが掲載されています。
(日本、米国、欧州への出願は減少傾向、韓国への出願は微増、中国への出願は他の分野と同様に増加傾向ですが、2013年頃から微増の傾向となっている様です。)
 
2017年度特許出願技術動向調査結果として、超音波診断装置について、その世界市場動向関連する技術分野の特許の分析が簡単に記載されています。( (2) 2017年度特許出願技術動向調査結果 ③超音波診断装置
 
Column6リハビリテーション機器について市場規模と出願の傾向が記載されています。
 
・意匠では「クラス 24:医療用及び実験用器具」の日本、米国、欧州、中国、韓国別の意匠登録件数の推移が示されています。
(意匠でも中国への出願が飛び抜けて多く、次いで欧州となっています。)
 

特許行政年次報告書は、<本編>の他、<統計・資料編>もあり、こちらには本編に含まれていない様なデータも掲載されています。
 
少し御紹介すると、2017年に登録された医療機器分野 分野別上位出願人 が掲載されています。
 
出願人名
登録数
オリンパス株式会社
708
コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ[NL]
458
キヤノンメディカルシステムズ株式会社
418
ユニ・チャーム株式会社
269
キヤノン株式会社
267
富士フイルム株式会社
238
株式会社日立製作所
202
テルモ株式会社
202
大王製紙株式会社
177
花王株式会社
175
コヴィディエンリミテッド パートナーシップ[US]
104
エシコン・エンド-サージェリィ・インコーポレイテッド[US]
97
HOYA株式会社
94
サノフィ-アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング[DE]
90
ベクトン ディキンソン アンド カンパニー リミテッド[IE]
83
セイコーエプソン株式会社
81
コニカミノルタ株式会社
76
パナソニックIPマネジメント株式会社
76
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー[US]
73
ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー[US]
64
 

特許行政年次報告書2018年版〈統計・資料編〉
第2章 主要統計
23.日本における分野別登録数統計表 (1)2017年登録 分野別上位出願人
(特許)から引用
 
 
医療機器は、外国出願人の件数が多い印象でしたが、はやり外国企業が多く上位に入っています。
なお、3番目の「キヤノンメディカルシステムズ株式会社」は、キャノンが買収した東芝メディカルに由来する特許と考えられます。5番目に「キヤノン株式会社」も入っており、両者を併せると1位のオリンパスと同じ位の件数になっています。

また、医療機器とは関係ありませんが、国際的な知的財産制度の動向 には各国の動向が簡単にまとめられており、ざっと現状をまとめて理解するにはちょうど良いかも知れません。
 
 
ちなみに、今回から 電子ブック版 でも発行しているとのことです。
 

実は、”電子ブック版” って見たことがなかったのですが、付箋が貼れたりと、慣れると便利かも知れないなぁ なんて思っていました。

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プロフィール

山越 淳

Author:山越 淳
弁理士&行政書士であって医療機器の薬事業務の経験もある筆者が、主に医療機器の知財及び医薬品医療機器等法の情報などを提供します。
なお、タイトルの”薬事”ですが、実は法改正されて現在の法律の名称は、医薬品医療機器等法(正確には医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)です。
あまりに長くて、馴染みもあまりないので”薬事”としています。

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